ETFに金現物の組入れを

ETFに金現物が組み入れてあれば信用リスクが補強される

また、資産の裏付けとして、本物の金を組み入れているかどうかという違いについても、しっかり把握しておく必要があります。

 

たとえば「純金上場投信(現物国内保管型)」と「SPDRゴールドシェア」「ETFS金上場投資信託」の3本については、保管場所の違いはありますが、ファンドの純資産に見合った金現物を保有しています。なかでも「純金上場投信(現物国内保管型)」は、金の現物を引き出すことが可能です。これに対し、他の2ファンドについては、金現物を保有してこそいますが、保管先が海外であることから、日本国内で現物を引き出すことはできません。

 

金現物を引き出せるか引き出せないかの違いはありますが、このようにファンドの価値の裏付けとして金現物があるというのは、ファンドの信用リスクに対する耐性の強さを示します。一方、金の現物は保有せず、金価格に連動する仕組み債を組み入れることによって、実質的に純資産価格が金価格に連動するように設計されているETFもあります。「金価格連動型上場投資信託」がそれです。また、「国内金先物価格連動型上場投信」は、短期債を
組み入れ、その一部を証拠金として用いることによって、国内金先物価格との連動性を高めています。

 

これら2ファンドについては、金の現物ではなく、債券を組み入れていることから、その発行体の信用リスクが高まったとき、ファンドの資産価値が毀損するリスクがあります。上記のような違いはありますが、基本的に金ETFはいずれも、取引所に上場されていることから、いつでも自由に売買できる流動性が確保されており、少額資金での取引も可能です。また、インターネット証券会社を使えば、株式と同じ委託手数料が適用されるため、かなりのローコストで投資できるというメリットがあります。

 

金の現物を手にする喜びはありませんが、実質的に金を保有しているのと同様の効果が得られるという意味において、いま最も利便性の高い金投資の方法と考えられます。

 

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欧州債務危機をにらんだ神経質な動きが続くと予想される。格付け会社フィッチは16日、フランス国債の格付け見通しを「弱含み」に変更、「弱含み」としていた欧州6カ国の国債格付けを引き下げ方向で見直すことを決めた。引き続き欧州情勢の影響を受けやすい状況は変わらないだろう。ただし、今週はクリスマス休暇による参加者減少によって、海外勢の売買が一段と細る可能性がある。そのため、欧米市場の動向にさや寄せする形でのオープニング・ギャップ以外は、方向感が出難い。